2009年7月1日水曜日

ダウン症カンファレンス 青葉メゾン

「青葉メゾン」へ通所が滞って来れなくなっているダウン症男性のカンファレンスがあった。
カンファレンスや会議は脳がフル稼働で情報の「ダウンロード」状態なので
終わって帰宅して「ああ、あれは!」と発想が湧いたり気がついたりすることが多いな。

人の話を聞いて休止している配線が接続するように、
漠然と思っていたことが具体的に答えになるように
収穫が多いカンファレンスだった。

質疑応答の断片として、
ダウン症青年がスタッフに対し、問いかけて決まった答えで安心する
「一平ちゃんは?」「美味しいよね」
しかし、望んでいない答え(本人が違うと思う声かけ)をすると身体が硬直して動かなくなる。
支援者はこれを「間違った受け答え」と思いがち。

しかし本人は型通りの答えで安心安住してその世界に留まろうとしている。
負荷の無い、「型」に決まった精神活動の低い世界に。
よって「硬直して動かなくなる事は、思ってもいないことを受けて、考え、新しい刺激を受けて精神活動が活発になっている」と仮定される。
それは悪いことではない。むしろ良い事と思う。
(仮説が正しいとすればだ)

晩酌しててカンファを振り返ると
世阿弥の「序・破・急」を思い起こした。
この場合は支援者が主体的にこのサイクルを回すことだ。
利用者は序破急のサイクルで「序」という「型」を自発的に作り、
黒子の支援者が「破」を行い、利用者が
「急」の展開をしていく。

この青葉メゾンの支援者は「かかわって、話して同じことを繰り返さない事をスタッフは心がけている」という。
支援者側の「こだわり・マンネリ」に留意してくださいということだろう。

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障害者・地域支援センター作業所型ほっと館「ぷらすわん」で働いている「やまちゃん」です。